ヘアカラーの色落ちを早めてしまう行動

美容室で希望のヘアカラーをした後、「このままの髪色だったらな」「なるべく1日でも長くこのカラーでいたいな」と思う方は多いでしょうが、髪の性質上少しずつ色味は変化してしまい、それを防ぐ方法は難しいです。

だからといって何もケアをしていないと、せっかく染めたキレイな髪色でいる期間が短くなってしまうので、色落ちをゆっくりにする方法をお伝えしたいと思います。

[ヘアカラーが落ちやすい原因]
①ハイトーンカラーの履歴・ブリーチ毛
②洗浄力が強いシャンプーの使用
③髪が濡れたままの状態でいる
④ヘアアイロンをよく使う
⑤紫外線

[理由と対策]
①ハイトーンカラーの履歴・ブリーチ毛

➡ヘアカラー時に髪の毛にはどんなことが起きているかと言うと、カラー剤に含まれているアルカリ剤の作用で髪表面のキューティクルを開き、その隙間から薬剤が内部に浸透し、メラニン色素を分解する事で髪が明るくなり、その後ゆっくりと髪へ染料が発色・定着していきます。
ブリーチを使うハイトーンカラーはメラニン色素を分解するパワーが強く髪にダメージを与え、キューティクルが閉じにくくなり、髪の中身をとどめる事が弱くなり、色が抜けやすくなってしまいます。
通常のカラーと比べてブリーチした髪の色抜けが早いのは、キューティクルのダメージレベルの大きさによるものです。
ハイトーンカラーをして色持ちよくしたいなら、色が抜けやすい事を理解して、薄いペールカラーより、希望よりは濃い目のカラーをすると良いと思います。
色が抜けて変化する過程も楽しめますよ。

②洗浄力が強いシャンプーの使用
➡種類が多くて選び方がむずかしいシャンプーですが、洗浄力の強いシャンプーは汚れを取るための脱脂力が強くて、カラーの色持ちを悪くする原因になります。
それだけではなく髪の潤いも取ってしまうので、特に毛先は乾燥しキューティクルを損傷するダメージにつながります。
洗浄力の強すぎないシャンプーを使用したり、髪色に合わせたカラーシャンプーを使うと色抜けを遅くすることはできます。

③髪が濡れたままの状態でいる
➡髪のダメージ加減と関係なく髪は濡れるとキューティクルはひらきます。濡れている髪は柔らかくなっているので摩擦によるダメージも受けやすく、キューティクルがひらいているのて、髪の水分とともに色も流れやすくなります。自然乾燥で髪が乾くとクセやうねりがおさまらなくなり、見た目にもパサパサになり、髪の状態も悪くなってしまいます。
お風呂でのシャンプー、トリートメント後はアウトバストリートメントも使い潤いを補給して、ドライヤーでしっかりと乾かしてくださいね。

④ヘアアイロンをよく使う
➡高温に設定したヘアアイロンは髪の動きをしっかり固定ができますが、その分髪への負担も大きくなりそのままダメージになるので、髪へのダメージはヘアカラーの色落ちにつながる事と理解しましょう。
200℃まで熱くなるアイロンがあるようですが、美容師が行う縮毛矯正のアイロンの温度は最大でも180℃なので、そこまでの温度は美容室ではありえない設定なので無茶はしないでください。

⑤紫外線
➡お肌の紫外線対策はバッチリだけど、髪への紫外線対策はあまり意識していない方は多いのでは? 髪もお肌と同じで紫外線による日焼けはしてしまうので、日焼けした髪はキューティクルにダメージを受けて色抜けし明るくなってしまうので、髪の毛に吹きかけるスプレータイプの日焼け止めをオススメします。

ブリーチやカラーの有無に問わず、日常のヘアケアの注意点や基礎の知識としてご参考になればと思います。

上記以外の気になることがありましたら来店の際にはお気軽にご質問くださいね。